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現場監督のお仕事の巻2001年8月7日(晴れ)

8月7日(月)ぼくの家の近くに、ぼくが大好きなお兄ちゃんが来てたので
会いにいきました。バッタがいっぱいいた原っぱに、
「今日からはここに家がたつんだよ」とお兄ちゃんが教えてくれました。
たくさん大人がいたけど、みんなお兄ちゃんの言う事を
おりこうさんに聞いていました。お兄ちゃんなのに、お母さんの役目もするんだね。
この建築現場の総責任者をされる坂本さん

福岡市のある閑静な住宅街に、WB工法という工法で新築の家が建つことに決まりました。その家が無事完成し施主さんへ引き渡されるまで、この建築現場の総責任者をされる坂本さんです。
坂本さんはこの仕事を始められて6年を迎えるそうです。「まだまだ教えられる事、勉強しなければいけないと思う事ばかりです。」と照れながら話してくれました。

暑い陽射しを遮るテントの中で、厳かに執り行われた地鎮祭

着工前に、まずその土地神を祭り、工事の無事を祈る意味で「地鎮祭(ぢちんさい)」が行われました。
まだ草が生えている更地の四方に杭と杭の上に笹を立て、神棚には縁起物の鯛をはじめ海の幸、山の幸がところ狭しと並べられていました。神棚の前には真っ白な塩が盛られていました。塩は、神装束の神主さんによって東北の方角(鬼門)の角より少量ずつ 左、右、左と撒き、時計回りの順番で四角を清められていました。
地鎮祭のこの日は、夏真っ盛りのとても暑い日でしたので「せっかくのこのおめでたい日にお施主さんが汗ダクダクになって、良くない思い出が残ってしまってはいけない。」と現場監督としての気遣いから陽射しを遮るテントを用意しての地鎮祭でした。儀式も無事、終了し施主さんも期待に胸を膨らませた様子で帰っていかれました。
その一方、現場監督として終始裏方も努めていた坂本さんは汗だくになっていました。お客さんの前では颯爽とスーツを着こなし疲れた顔一つ見せない徹底ぶりですが、神主さんの手配から天候を予想した儀式の準備、テントの組み立てなどなど現場に関する全ての事を滞りなくこなされている様は、プロとしての自覚の賜物だなと感心させられました。

地盤を掘って貫板を立てる作業。現場監督自ら行う重要作業の一つです。

地鎮祭の次は、いよいよ着工です。
まずは、設計士さんによって設計された図面通り、正確に建築する為の下書き作業「縄張り」をします。建築予定地に建物の位置を決め、平面の形状に縄を張って確認する作業だそうです。その後、正確な建物の壁の位置や地盤面からの各部の高さを決めるため、緻密に測定した位置に仮設の木の棒(=貫板)を立てる作業です。その作業を「遣り方(やりかた)」と言うそうです。とても大切な作業でこれがズレると家全体もズレてしまう可能性が高くなってしまいます。これは現場監督、自らが行うほどの重要な作業の一つだそうです。

このように、コンクリートを敷き詰めるやり方をベタ基礎というそうです。
そしてやっと基礎工事に入ります。
工事自体は、業者さんに依頼するそうです。この住宅街の現場は3人の職人さんで1週間くらいの作業時間だったそうです。ここでは現場監督さん自身は作業はされませんが、手抜き工事などがあってはいけないので要所要所のチェックには厳しい目が☆光☆ります。基礎工事とは、割栗石(=直径20cm厚さ約6〜10cmの大きさの硬石、基礎の下に敷つめる石)を敷つめ、型枠合板を組み立てその中に鉄筋を入れます。そしてコンクリートを流し込み固まるのを待って型枠を外します。「建築現場ではこのコンクリートを流し込む作業の事を『コンクリートを打つ』と言ったりします。業界用語が多いことも、この業界の特徴ではないでしょうか。一般の方にはわかりにくいですよね。」と言葉がわからない素人の私にそっと教えてくれました。そこで基礎は一応完成するそうです。が、養生(=打ったコンクリートが硬化作用を十分に発揮するよう保護する作業)の為、1週間くらいはじっくり時間をおき基礎を固めるそうです。
娘を見守る父親の心境で、家を見つめる坂本さん。
建築作業は、様々な分業によって成り立っているそうです。基礎を打つ職人さん、柱などの構造を組み立て壁を造っていく大工さん、浴室やキッチン、トイレを組み立てる設備屋さん、壁のクロス仕上げをするクロス屋さん、外構をデザインし創り上げていく外構屋さん、その他大勢それら全ての統括を図る現場監督など多くの人たちの手によって一棟の家が完成するそうです。
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