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福岡市のある閑静な住宅街の現場で「上棟」が行われました。
今日から本格的な現場の始動に合わせて、現場監督の坂本さんも忙しい日々が始まります。
すがすがしい朝、現場監督の気合の入った「よろしくお願いします!」の掛け声を合図に作業開始です。前日まで、坂本さんが念入りに打合せをして揃ってもらった総勢11名の大工さん達の顔にも気合が感じられました。「この現場は通常、腕のいい棟梁と1〜2名の大工さんで作業する予定です。が、今日の『棟上げ』には棟梁の大工さん仲間がお手伝いに来てくださいました。大工さんそれぞれが現場を持っていらっしゃいますが、仲間の現場で『棟上げ』がある時にはお互いに助け合って仕事をされているのです。」と坂本さんが説明してくれました。
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今日の「上棟」に備え、あらかじめプレカット(=時間と手間を省くため、前もって専門の工場で材料を切り揃えておくこと)された材料も準備されていました。
これら材料の手配、大工さんの手配、材料を高い位置まで持ち上げるクレーンの手配、足場業者の手配など全て現場監督である坂本さんの仕事です。全てのまとめ役であり、どれか一つでも欠けると現場はストップしていまいます。
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じっくりねかせて養生した基礎コンクリートの上に土台を敷き、柱を立て、梁を掛け、棟木を納めます。コンコンと木槌で材料を叩く音がリズミカルに響いてきます。
大工さん達は、どっしりとした柄(え)の長い木槌も軽々肩に担ぎヒョイヒョイと足場を駆け上がり、2階の天井まで足早に登っていかれました。「皆さんとても慣れてある方ばかりなので私が尻込みするような高いところでも軽々と上がっていかれます。
しかし作業の始まる前には必ず『安全を第一に!』とお願いしています。分りきった事ですが、トラブルがあると施主様にはもちろん、工期の遅れ等この現場に関わる全ての人々に迷惑がかかってしまいます。トラブルを防止するのも私の大切な仕事なのです。」と現場監督の坂本さんの笑顔の裏には人命を預かるという緊張感が感じられました。
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大きさ・長さ・型も似通った材料を、大工さん達は一つの間違いもなく作業をされていました。それには秘密があるそうです。柱の1本1本、柱の一梁一梁に座標軸のような記号が書かれていました。この現場では、向かって横軸が『い・ろ・は・に〜』とひらがなで表記、縦軸が『1・2・3・4〜』と数字で表されています。『2F
は10』とは2階ハ列の10行目の柱のことが意味されるそうです。
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もちろん現場では、図面が元で作業されますので図面にも同じことが書かれているそうです。
「家を構成する部材は膨大なアイテム数ですし、似通った部材も数多くあります。私もこの目印がなかったら、どこに収まる部材か判らない場合があります。このように目印を付ける事で、間違いを少なくさせ、作業を効率化することが出来ます。」と大工さんの作業が終わった後、今日の作業の最終確認をしながら坂本さんが解説してくれました。 |