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この企画は工務店の「棟梁」にスポットをあて、今、貴重な存在となりつつある「職人」を紹介していきます。 トーリョー登場!
トーリョー登場!
『見えなくなってしまう所にも、いい材料を使ってあげたい。』 
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永岡渾様 山口県「永岡工務店」
永岡渾様 山口県「永岡工務店」
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記念すべき第一回は永岡渾様です。永岡様は、山口県下の工務店である「永岡工務店」の社長さんでもあります。

  棟梁は昭和16年生まれ、子供の頃から大工さんが好きで学校が終わると近所の建築現場に行っては大工さんの手伝いをしていたそうです。「造ること」が昔から大好きだったようです。学校を卒業した後は好きだった大工さんに師事し住みこみで働かれたそうです。その後、機会があり、冷蔵庫を造る仕事に就かれました。

 その当時は、九州各地に飛んでは木製冷蔵庫を手作りされていたそうです。また、冷蔵庫の仕事が無い時期には別の建設会社で現場に入られていたそうです。個人的に増改築の仕事も入るようになり、昭和53年に独立され永岡工務店を開業されました。

 大工になってよかったと思う瞬間は「造る喜びを感じることができることと、お客様に満足感を感じてもらえるところ」とおっしゃる棟梁は「建てさせていただいた家に遊びに行っても、気楽に訪問させてもらえる」ような関係ができていることに誇りを感じていらっしゃるそうです。

  確かに現代の「商品化」された家では、「売り手」と「買い手」の関係でしかないのも寂しい気がします。「もの造り」が好きなだけに「いいもの」を造りたいという想いと、完成後も「満足して住んでいってもらいたい」という願いがあるようです。

 今は厳しい時代と言われています。先行き不透明感のある不況により建設業界は厳しい時代を迎えています。その中で、信頼されている永岡工務店様はお客様からの紹介でお忙しい日々をこなされているようです。

 建てる時も自由設計ができて、建てた後も間取りを変更したくなっても対応できる家を造ることができることが「現代住宅」に負けないところと語られる棟梁。

  お客様の予算は大前提としてあるけれど、完成してしまえば見えなくなってしまう所にも、いい材料を使ってあげたい。だから、「なんとかする」と苦笑いする棟梁は「商売」として利益を追いかける家造りではなく、本当に「もの造り」が好きだからこそ、棟梁の職人気質が利害抜きで仕事にあたられているのだなと感じることができました。
巧みの技、至高の友
1 差金(さしがね) 1
 棟梁に大工にとって一番大事な道具を教えてくださいと伺ったところ「さしがね」というお答えが返ってきました。

 差金とは、鋼または真鍮で作った、直角に折れ曲がった形の物差しのことです。大工さんが木材を工作するのに用います。曲金(まがりがね)、曲尺(かねじゃく)とも呼ばれています。 大工の世界では「さしがね」を非常に大事にしています。現場でさしがねをまたいだり、踏んだりしてはいけないという教えも残っているようです。

 大工の七つ道具に数えられる「さしがね」ですが、これが非常に奥深い。建築の現場で出番の多い「さしがね」は木材を柱や材料として切出す時に「どこを切るか印をつける」ための墨付け作業から、建築途中での長さの測定や直角であるかの確認などにも使用します。また、図面をひく時にも使われます。

  なんと大工さんはこの「さしがね」だけでたし算、ひき算、かけ算、割り算などの計算をこなしてしまいます。また、√(ルート)やサイン、コサインなども知ることができるそうです。

  時には直線を、時には円を作り出すL字型の一本の「さしがね」、これらは、一本の直方体の木材から、のこぎり一本で材料を無駄なく切り出すための職人の知恵の結晶なのです。
作品集
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(1) スペースをうまく活用した廊下
(2) 和室を除いた1階、2階全ての壁に腰板(腰位の高さまでの木)が貼られている。木に囲まれている感じがします。
(3) 階段の踏み板には一枚板を使用。厚さのある階段は音の消音性はもちろんのこと、温かみさえ感じてしまいます。
(4) 階段を降りる前に目に入るインテリア・スクリーン。太陽光をやさしく演出します。天井に付いているのはシーリングファンと呼ばれ、1階と2階の温度差を調整します。
(5) 天井裏に上る階段。屋根裏は物置になっていました。WB工法で建てられているため屋根裏で寒さを感じることはありませんでした。物置にはもったいないので私が住みたいくらいでした。
階段手前のライトは「ヨドマーズ」という空気循環装置です。電力は13Wという超低電力で部屋の空気を「澱ませません」
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