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リコ先生 化学物質と言っても全てが悪いわけではないのですよ。また、住宅を守るために 必要な役割を担っているものもあるのです。
おばちゃん 役割?
リコ先生 代表的な揮発性有機化合物の建材への役割をご紹介します。
ホルムアルデヒド 合板、壁紙の防虫接着剤 トルエン 塗料の溶剤、シンナー
パラジクロロベンゼン 防虫剤 キシレン プラスチック製品の原料

ホルムアルデヒドとはホルマリンが気化したものなの。ホルマリンは合板を作る時の接着剤の中に入っています。防虫効果をもっていて、建材が虫に食べられることを防いでくれているんです。確かにこれらの化学物質はシックハウス症候群の原因と考えられているものです。でも、私は単純に「なくせばいい」という答えでは片付けられないと思うの。住宅が高価になったり、新しい化学物質で代用したとしてもそれが別の問題を引き起こす可能性もあるわ。それに、その他の化学物質が我々の生活の中に溢れているのも現実です。だから、「どうやって、化学物質と付合っていく」かを考えていかなきゃいけないと思うの。
おばちゃん じゃあ、どうやって付合うのよ。
リコ先生 やはり、室内環境は最も重要だと思うわ。第一に換気が重要よね。現在の住宅は高気密化されているから、最低1時間に1度は、空気を入れ替えなきゃだめなの。
おばちゃん そんなことしたら、エアコンでいい感じになった温度が変わっちゃうじゃない。
リコ先生 えぇ、そうなんだけど。換気システムがあれば、その換気の役割を果たすわよ。システムによって計画されているから、業者の方に確認する必要あるわね。
おばちゃん うちは換気扇ならあるけど、システムっていうような大それたものはないわ。
リコ先生 他には、化学物質を取り込む方法かしら。空気清浄機などは効率的に化学物質を分解してくれるものがあるわよ。
おばちゃん 安いのないの。 換気/炭/植物
リコ先生 「炭」をおいてもいいわね。炭は化学物質を吸着する力があるみたいよ。
「植物」にも同様の効果はあるみたい。
おばちゃん へー。
リコ先生 換気の話と離れるけど、材料の表面に天然系の塗料を塗って化学物質放出を抑制する方法もあるわ。また、入居前に「ベイクアウト」もあるわね。
おばちゃん ていくあうと?
リコ先生 ベイクアウト。化学物質は温度が上がるとより多く揮発します。これを利用して、入居前に温度を40℃くらいまであげて、同時に換気を行います。
おばちゃん サウナ状態にして一気に汗をかかせてしまおうってことね。
リコ先生 まぁ、そんな感じかしら。ただ、完全になくなるわけではないし、家の痛みも、ちょっと心配な部分も残るわ。また、ホルムアルデヒドは建ててから数年間は少しずつ出続けているって言うしね。
おばちゃん ふーん、大変そうね。でも、うちは築うん十年の家だから関係ないかもね。
リコ先生 築年数が経っていても、例えば、壁紙を変えたりしたら、また、そこから揮発するし、さっきも言ったとおり、私達の周りには化学物質はいっぱいあるからね。私達の子供にはそんな恐怖を感じなくてもいい社会をつくらなきゃいけないけど、今、できることをみんなで考えていくことが第一歩じゃないかしら。

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